オオワシ勇姿に歓声 涸沼で野鳥観察会

茨城新聞
2018年2月20日

 ラムサール条約に登録された涸沼に生息する野鳥たちの姿を楽しむ「野鳥観察会」が15日、鉾田市と茨城町の涸沼湖畔で開かれ、参加者が、国天然記念物のオオワシの勇姿や涸沼を代表する渡り鳥スズガモの群れの観察を満喫した。
 
 観察会は、同市箕輪の宿泊施設「いこいの村涸沼」が昨年から実施する日帰りパックツアー。今回は県内外から愛好家たち25人が参加した。
 
 参加者は施設敷地内のインフォメーションプラザを訪れ、ガイドの清水道雄さん(69)が撮影したオオワシの写真などを見た後、堤防上の遊歩道へ。双眼鏡や望遠鏡を手に、茨城町網掛の網掛公園までの約2キロを歩き、湖面のオオバンやハジロカイツブリが群れで行う追い込み漁などの様子を観察した。今回はオオジュリンやアオジ、ツグミなど22種類の野鳥を確認した。
 
 終了直前には、対岸の山林にオオワシが飛来。参加者は代わる代わる望遠スコープをのぞき込み、木に止まって辺りをうかがうオオワシの姿に歓声を上げていた。
 
 清水さんなどによると、オオワシは1996年ごろから涸沼に飛来するようになったとみられ、毎年1月から2月にかけて1羽が渡って来るという。
 
 同ツアーは22日にも開かれる。問い合わせ、申し込みはいこいの村涸沼(電)0291(37)1171。

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