サバに合う日本酒 吉久保酒造が開発

茨城新聞
2018年2月14日

老舗酒蔵の吉久保酒造(水戸市本町、吉久保博之社長)は、サバ料理によく合う日本酒「サバデシュ」を開発した。同酒造の代表銘柄「一品」など5種類の酒をブレンドしたこだわりの商品で、「サバの日」の3月8日に発売する。特定の魚種向けに開発された日本酒は珍しいとみられ、本県が水揚げ量全国トップを誇るサバの魅力発信にも一役買っていく。

サバデシュは、一品の純米辛口や純米吟醸などの配合を試行錯誤し、1月に完成させた。一般的な日本酒と比べ、酸度が高く、アミノ酸を多く含むのが特徴。吉久保社長は「サバ料理に合う納得の出来栄え」と胸を張る。

開発のきっかけは、昨年11月に千葉県銚子市で開かれた「鯖(さば)サミット」への出店。全国の産地の料理や加工商品などが一堂に会するイベントで、サバの魅力を再認識し、「サバに合う日本酒を造りたい」と新商品開発に乗り出した。

農林水産省の統計によると、本県のサバ類の漁獲量(2016年)は13万8800トンで、2位の長崎県の2倍以上となる。

同酒造はほかにも、県内の干物加工業社などと連携し、波崎漁港(神栖市)などで水揚げされた新鮮なサバを一品に漬け込んだ干物の販売に力を入れている。

サバデシュの価格は1800ミリリットルが2200円、720ミリリットルが1056円、300ミリリットル430円(いずれも税抜き)。同酒造ほか、県内酒店などで取り扱う。

吉久保社長は「サバ料理と一緒に楽しんでほしい」と話している。問い合わせは、同酒造(電)029(224)4111

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