駆ける白馬、邪気はらう 鹿島神宮

茨城新聞
2018年1月8日

鹿嶋市宮中の鹿島神宮で7日夜、神事「白馬(おうめ)祭(さい)」が行われ、大勢の参拝者が見守る中、7頭の神馬(しんめ)が勇壮に拝殿前を駆け巡った。

同神宮によると、神事は「新春に白馬を見ると年中の邪気をはらう」という故事と、神様が目を覚ます「お目覚めの神事」として鎌倉時代初頭から続く。

神馬は太鼓や笏(しゃく)拍子が鳴り響く中、白装束の引き手に伴われ、拝殿前などを駆けた。神馬が踏んだものを持つと願い事がかなうといわれ、走路には多くのハンカチなどが置かれた。

福島県いわき市から訪れた40代夫婦は「ハンカチが踏まれたのも何かの縁。今年一年、心穏やかに過ごしたい」とうれしそうに話した。 

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