受験に鉄道お守り 「脱線しない」「滑らない」…

上毛新聞
2018年1月5日

本格的な受験シーズンを迎え、県内の鉄道各社が取り扱う合格祈願のお守りや乗車券が人気を集めている。「脱線しない」「滑らない」など鉄道ならではの特徴を打ち出し、受験生を応援している。

上毛電鉄(前橋市)は開業以来、脱線していないことにちなみ、「脱線しないお守り」を用意している。レールを支えてきた枕木を加工したチップ入りで、菅原神社(同市)が祈願した。学業成就など4種類ある。1個350円で、中央前橋駅と西桐生駅で取り扱っている。
同じ神社が祈願した「合格祈願乗車券」も用意する。片道610円区間以上は往復割引で一律1210円。使用後はお守りとして持ち帰ることができる。
中央前橋駅構内には「五角堂」という正五角形のお堂を設置している。「合格」の言葉と掛けた名称で、レールと枕木を祭り、「脱線することなくゴールしてもらう」という願いを込めた。
わたらせ渓谷鉄道(みどり市)は、雨や坂道で列車がスリップしないようにレールと車輪の間にまく砂を入れた「わ鉄のお守り」を販売している。1個510円で、現在は2種類の車両の絵柄がある。


前売りの「縁起大福乗車券」を扱っているのは上信電鉄(高崎市)。神農原、上州富岡、吉井など縁起のよい漢字を使った駅名があることから、受験生の合格祈願と、利便性を図るために始めた。

【写真】上毛電鉄の枕木チップ入りお守り

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