魅力度47位 5年連続8回目 「ひよっこ」効果なし

茨城新聞
2017年10月11日

民間調査会社「ブランド総合研究所」(東京)による今年の「地域ブランド調査」が10日発表され、本県は都道府県別の魅力度ランキングで5年連続最下位となった。調査は9回目で、本県は2012年の46位を除き8回目の最下位。クラブワールドカップ準優勝の鹿島アントラーズや、大相撲の横綱稀勢の里関と大関高安関、女子プロゴルフの畑岡奈紗選手などスポーツ界での活躍のほか、県北地域が舞台のNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の放映もあり、最下位脱出に期待が高まっていたが、今年も結果は変わらなかった。

調査結果によると、1位の北海道が60・3点を獲得したのに対し、本県は8・0点(前年比0・3ポイント増)。同研究所は「評価が下がっている訳ではないが、中心となる強いイメージが不在。特に西日本での評価が低い」と指摘し、選択と集中によりブランド力を上げれば魅力度向上に効果があるとした。「20~30代の評価は改善している」といい、他の調査項目では観光や食事に関する項目、「愛着度」「自慢度」が低迷し魅力度と関連したとされる。

調査結果を受け、大井川和彦知事は「非常に残念であり、食や観光、暮らしやすさといった県の魅力がまだまだ全国の方々に伝わっていない。真摯(しんし)に受け止め、新たな発想や切り口でPRできる魅力の掘り起こしや、ネットメディアなどをフル活用した情報発信の強化に取り組み、順位を上げられるよう努めていく」とコメントを発表した。

ランキングを巡っては、福田富一栃木県知事が7月の定例記者会見で「(茨城は)今年は随分上に行きそうな気がする」と予想するなど、本県の実力を評価する声も出ていた。

魅力度は「その地域に魅力を感じるか」について、「とても感じる」から「全く感じない」まで5段階の回答をポイント化。下位の県も軒並み点数を増やしたため本県は突き放された。昨年ワースト3を占めた北関東は、栃木県が46位から43位に、群馬県が45位から41位に順位を上げた。上位は(2)京都府(3)東京都(4)沖縄県-で昨年から変動はなかった。市区町村別では、つくば市の128位が県内の最上位だった。

調査は6月23日~7月14日、インターネットで全国の20~70代に78項目を質問。47都道府県と千市区町村が対象で、有効回収数は3万745人、このうち本県に関する質問は568人が回答した。 

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