初心者でも手軽に 釣り上げた魚に舌鼓 「釣り堀」人気
海や山に行かなくても初心者が手軽に釣りを楽しめる「釣り堀」。釣った魚はその場で食べられ、家族や友人と手ぶらで出掛けられる気楽さもあって、身近なレジャースポットとして人気だ。前橋市内の釣り堀に出掛け、その魅力を体感した。
まず向かったのは同市宮城地区。赤城山の南麓に位置し、豊富な水に恵まれ、かつてはニジマスの養殖が盛んだった。その後、養殖技術を生かして釣り堀が次々と誕生。現在は10軒近くが集中し、「釣り堀銀座」と呼ばれている。
そのうちの1軒で、50年以上の歴史がある大崎つりぼり(同市柏倉町)を訪れた。家族連れが気軽に遊べる餌釣り用の池と、愛好家らが本格的に楽しむルアー釣り用の池がある。水は池底まで透き通り、ニジマスが悠々と泳いでいるのが見えた。
大崎浩樹社長(37)から竹ざおとバケツ、イクラや乾燥エビといった餌を受け取り、早速ニジマス釣りにチャレンジした。釣り針に餌を付けて池に垂らすと5分ほどで引きがあった。魚の程良い抵抗に心地よさを感じながら、ニジマスを引っ張り上げた。
1匹も釣れない「ボウズ」の心配がほとんどないのもうれしい。釣り上げた魚は食事処で塩焼きや唐揚げにして食べることもできる。
最近は家族連れだけではなく、若い女性グループやカップルの姿も目立つという。大崎社長は「釣り堀は誰もがゆっくり過ごせる場所。初めての人でも気軽に遊びに来てほしい」と話した。
次に訪れたのが、今年4月にオープンしたばかりの「フィッシュイン前橋」(同市青柳町)。バスフィッシングに挑戦できる釣り場だ。
釣り堀とは思えないカフェのような明るい雰囲気が好評。午前11時から午後4時まではホットサンド(300円)やドリンク(200円)を提供している。多胡佑毅代表(39)は「カフェに行くような感覚で来てほしい」と呼び掛ける。
▼大崎つりぼり
セット料金は、1人1080円(貸しざお1本、魚2匹)、ペア2160円(貸しざお1本、魚5匹)、ファミリー4320円(貸しざお3本、魚10匹)
▼フィッシュイン前橋
利用料(3時間の場合)は一般2500円、女性・中高生1500円、小学生1000円、男女ペア・親子3300円。1000円でタックル(ロッド、リール、ルアー数個)をレンタルできる。
【写真】手ぶらで気軽に楽しめる釣り堀。大崎つりぼりではニジマスのほかにイワナなども釣れる
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