箕輪城価値知って 復元の門デザイン グッズ販売 高崎

上毛新聞
2017年9月1日

高崎市箕郷町の国指定史跡「箕輪城跡」をPRしようと、NPO法人箕輪城元気隊(関口修一理事長)は、城跡に復元された郭馬出西虎口(かくうまだしにしこぐち)門をあしらった帽子とライターを作り、販売している。

箕輪城は、放映中のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で、主人公、井伊直虎の養子として登場している井伊直政が最後の城主。ドラマを契機に多くの人に城の歴史や価値を知ってもらおうと、同法人がグッズを初めて企画した。
関口理事長が、昨年11月に復元された郭馬出西虎口門をデザインし、帽子とライターの中央部分にそれぞれあしらわれている。
同門はケヤキや松などを使って伝統的な工法で造られた2階建ての櫓門(やぐらもん)。国史跡の中で復元された戦国期の城門としては最も大きいという。
箕輪城は、長野氏が1500年ごろに築城。66年に武田信玄により落城した後は、武田、織田、北条、徳川の各氏が所有し、98年に井伊直政が高崎に城を移して廃城となった。城跡は1987年、国史跡に指定され、2006年に日本100名城に選ばれた。
関口理事長は、毎年10月開催の箕輪城まつりで、恒例の武田、長野両軍の攻防戦を今年に限って井伊直政の戦い(関ケ原の合戦など)に変更する考えも明らかにし、「祭りで多くの人に帽子をかぶってもらいたい」と話している。
グッズは注文制。帽子は3888円、ライター4104円。問い合わせは同法人事務局(027・373・8855)へ。

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