グルテンフリー専門店「かのあ」(群馬・伊勢崎市)が移転オープン 材料に米粉、おいしく安全に

米粉パンを販売するグルテンフリー専門店「かのあ」が、群馬県伊勢崎市境栄から国道354号近くの同市中町に移転開業した。店主の田島里実さん(45)が患ったアレルギーをきっかけに、店では小麦粉と卵を一切使わない約20種類の米粉の食パンやマフィンを提供。県内外からファンが足を運ぶ人気店になっている。
田島さんは、パンが好きで10年ほど前に市内のパン店で作り方を学んだ。自家製酵母を使い趣味で作ったパンを友人に振る舞っていたが、「売ってほしい」という声が出るほどの反響だったため、2020年2月に自宅でパン店を開いた。
順風満帆の出発と思いきや、間もなく自身の唇や喉がかゆくなり、肌も腫れるようになった。原因は小麦粉のアレルギー。「好きで始めたのに信じられなかった」。顔全体が真っ赤に腫れ上がるまで症状がひどくなり、22年の年明けに休業した。
症状が出始めてから、オンラインで米粉パンの作り方のレッスンを受けていた。「硬くてパサパサしていて味気ない」という印象を持っていたが、教わったように作ったところ、ふっくらとした米粉パンに仕上がった。そこで米粉パンの販売に切り替え、営業を再開することを決意。品質を安定させるため試行錯誤を重ね、再び営業を始めた。
米粉に片栗粉やオオバコを混ぜ、マフィンには豆腐を加えふんわりとした食感を生み出している。米粉パン専門店は少なく、客層はアレルギーを抱える人だけでなく、スポーツや美容関係者など幅広い。埼玉や千葉など県外から何度も訪れる客や、訪日中のスペイン人も来店したといい、反響は大きい。
昨年11月に移転した新店舗は、住宅街から幹線道路に近くなったことでアクセスが良くなった。食パン(1合分)は850円からで、チョコやあんこ、クリームチーズなどがそろう。サツマイモやレモンといった季節の野菜、果物を使ったマフィンは400円から並ぶ。
田島さんの店作りの原点は、子どもの頃に通っていた駄菓子屋。「店のおばちゃんのような温かい存在になって、お客さんが笑顔で明るい気持ちになれる場所にしたい」と力を込める。
午前11時~午後4時。定休は月、木、金曜。問い合わせや予約はインスタグラム(@kanoa ̄bakery)へ。
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