貝殻を持つタコ 県大洗水族館で初展示

茨城新聞
2017年8月23日

大洗町磯浜町のアクアワールド県大洗水族館で、渦巻き状の貝殻を持つ「タコブネ」が初展示されている。胴体や足の大部分が、大きさ8、9センチほどの貝殻にすっぽりと収まり、水槽の中でぷかぷかと浮くように過ごしたり、アクリル板にくっついたりしている姿を観察できる。飼育方法が確立されておらず、これまで長くとも1週間程度の展示記録しかないという。

同水族館魚類展示課によると、タコブネはタコの一種で暖かい海に生息し、雌のみが貝殻を持つ。日本海側で貝殻のみが打ち上げられることがあるものの、生体の捕獲例は少ない。19日に日立沖の定置網にかかった雌15匹を21日から公開している。一度に大量に捕獲されることもめったにないという。

同課の斎藤伸輔さん(45)は「長く生き物の飼育を手掛けているが、生きた姿を見るのは初めて。長期間見てもらえるよう、大切に育てたい」と力を込めた。 

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