金属素材の立体造形 根岸さん個展 18日まで 茨城・東海
茨城新聞
2025年10月16日

東京を拠点に創作活動する立体造形作家、根岸創さん(52)の個展が18日まで、茨城県東海村舟石川駅西の東海ステーションギャラリーで開かれている。金属を素材にした作品を中心に35点を展示している。村文化・スポーツ振興財団主催の企画展。
根岸さんは東京都小金井市出身で、東京芸大、同大学院で彫刻を専攻した。同財団が企画した「芸大・茨大・筑波大卒業修了制作選抜展」に1996年と98年の2回出展しており、同ギャラリーとは縁がある。
「MIRAGE of EARTH 地球の幻楼-ARTの時代-」と題された同展では、ステンレスを素材に鳥やチョウを「現世と幽世」を行き交う存在として表現した大作がある。動物の「透明標本」にヒントを得たという魚の骨格を鉄、体をポリエステル樹脂で造形したオブジェもある。
祖父が錺(かざり)職人で、父親もジュエリー作家という根岸さん。金属素材には親しみがあり、「輝かしさ、加工する際の柔軟性など魅力がある。今後は3D活用にも挑戦してみたい」と意欲を見せる。
無休。入場無料。午前10時~午後6時(最終日は同3時)まで。同ギャラリー(電)029(287)3680。