栃木県真岡市で綿花を収穫 手仕事の技が光る伝統工芸品「真岡木綿」の原料に

下野新聞
2025年10月8日

栃木県の伝統工芸品「真岡木綿」の原料となる綿花の収穫作業が真岡市内で本格化している。

伝統の手仕事を継承する真岡木綿工房(真岡市荒町)は、真岡市内の畑で和綿を栽培。少雨で高温が続いた今年は、例年より3週間早い8月末に収穫を開始した。

午後に晴れ間がのぞいた6日は、真岡木綿工房の県伝統工芸士ら織り子10人が真岡市東沼の畑で作業。はじけた実から真っ白な綿花を手際よく摘み取っていった。

収穫は11月中旬まで続き、総収量100kg超を見込む。種取り、糸紡ぎ、染色などを経て反物に織り上げ、加工品を販売する。

織り子の中山美枝子さん(71)は「26日のもおか木綿フェスタで染色や機織り体験も行う。手間暇かけたものの良さを感じてほしい」と話した。

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