「コキア水槽」特設 海の生物で秋表現 9日から茨城県大洗水族館

茨城新聞
2025年10月8日

茨城県ひたちなか市馬渡の国営ひたち海浜公園みはらしの丘でコキアが紅葉を迎えるのに合わせ、同県大洗町磯浜町のアクアワールド県大洗水族館は9日から期間限定で、特設水槽「コキア水槽」を公開する。水槽ではコキアやみはらしの丘を飛び回る赤トンボをイメージした海の生き物を展示し、秋の様子を表現する。特設水槽は11月9日まで。

展示されるのは、もふもふしたコキアのような丸い形状が特徴の「イボヤギ」。同館によると、比較的温暖な海に生息するサンゴの仲間で、岩陰にいることが多く、花が咲いたようにポリプが開く。秋らしい温かみのあるオレンジ色で、秋風にそよぐコキアに似ているという。

赤トンボをイメージして展示するのは、美しい赤色やだいだい色の体色が特徴の「アカネハネゴイ」。沖縄県より南の温暖な海に生息する魚で、群れを作って泳ぐ姿が秋の赤トンボを連想させるという。

コキア水槽の展示場所は同館3階のシャークダディズルーム。同館は「秋の深まりに合わせて赤く色づいていくコキアとともに、海の生き物たちが秋色で彩る水槽を楽しんでほしい」と来館を呼びかけている。