筑西の来福 2年連続タイトル 「大吟醸 雫」が金賞

茨城新聞
2017年8月6日

「日本酒の製造で最終的に差をつけるのは細かい品質管理。酒を搾ってからいかに早く瓶詰めするか、冷温管理ができるかが勝負」。徹底した酒造りへのこだわりを語るのは、筑西市村田の酒造元、来福酒造の藤村俊文社長(45)。6月、世界最大の日本酒品評会「サケ コンペティション2017」(同実行委主催)の吟醸酒部門で、「来福 大吟醸 雫」が金賞1位を受賞。同社は16年、同コンペのスーパープレミアム部門でも最高賞に輝いており、2年連続のタイトル獲得となった。

本年の同コンペには、7部門に国内外の453社が参加。出品総点数は1730点で、吟醸部門には196点が出品された。表彰式は6月5日、都内で開かれた。

受賞の酒は、村田の地下約20メートルの水が用いられ、芳醇で香りが良く、すっきりした味が特長。「大吟醸 雫」は兵庫県産の酒米「山田錦」が用いられ、精米歩合は40%。

同社は1716(享保元)年創業で、300年を超える伝統を持つ。杜氏を社員化し、時代に応える新しい酒造りに取り組み、約20年が過ぎた。

藤村社長は「受賞は紙一重の差。とてもうれしい。茨城県のイメージはまだ低く、イメージ向上にも貢献できる。よりクオリティーの高い酒を造りたい」と今後の酒造りに意欲を示した。

「大吟醸 雫」は4合瓶(720ミリリットル)3500円(税別)。問い合わせは同社(電)0296(52)2448

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