草花と人々の営み描写 水戸市植物園で作品展 31日まで 茨城
茨城新聞
2025年8月26日

草花のある風景の写真や絵画の作品展「平和の花園展」が、茨城県水戸市小吹町の市植物公園で開かれている。同県茨城町の写真家、川上一さん(72)が初めて企画。プロを含む17人がカメラや画材を手に、植物と人々の営みを描写した117点が並ぶ。31日まで。
渋井博道さん(72)=同県那珂市=が福島県の今を写真に収めた2点は、対比が特徴的。1枚は、原発事故で全町避難を強いられた同県双葉町の倒壊した家屋のそばで、ひっそり咲くしだれ桜を捉えている。その隣には、桜並木の下でよさこいを踊る若者を収めた同県富岡町の風景を置く。
川上さんは「花や芸術を楽しめるのは平和だからこそ。展示で優しい気持ちになってほしい」と話した。展示は午前9時~午後5時(最終日は同4時)。