卵を供え「けつぴたし」 茂木国神神社、痔の平癒願う
下野新聞
2017年7月24日
【茂木】卵を供え痔(じ)の平癒などを願う奇祭「じかたまじない」が23日、山内の国神(くにがみ)神社で行われた。
じかたまじないは、旧暦6月1日に仕事を休んで川で尻を洗い清め、奉納した卵を食べると痔の治癒や中風除けになるという伝承が由来。山内下平地区の住民でつくる「じかたまじない保存会」(桧山誠二(ひやませいじ)会長)が2012年に復活させた。
氏子ら約50人は境内に集まり持ち寄った卵を奉納。宮司に続いて、境内に置かれた「尻洗いの石」に尻を突き出し「けつぴたし!」と3回唱えて身を清めた後、神事で清められた卵を大切そうに持ち帰った。
全国的に珍しい「痔の祭り」の知名度は年々高まっており、今年はSNSで珍しい催しや観光地などの情報交換を行う「終末オトナ遠足」のツアー客48人が来訪。さいたま市西区、会社員河合彬(かわいあきら)さん(32)は「叫ぶのは恥ずかしかったが、これで痔に苦しまずに過ごせればいい」と笑顔で話した。
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