何を作っている?栃木県内に数軒しかない手作り工場で“夏に欠かせない食べ物”の製造始まる
下野新聞
2025年6月3日

本格的な夏の到来を前に、栃木県茂木町茂木の大兼製麺工場で「冷や麦」と「そうめん」の製造が始まった。ピークは暑さが増す6~8月で、県内を中心に家庭用やお中元として数万束が販売されるという。
大兼製麺工場は1872年創業の老舗。江戸時代の女性の髪の結い方・島田まげと、乾麺の折り返した形状が似ていることから、商品を「島田うどん」のブランドで展開する。現在は、県内で数軒のみとなった手作り製麺工場の一つだ。
5月26日は麺帯(めんたい)と呼ばれる小麦の生地を、社員が製麺機を使って麺状に切断し、木製の串にかかるように加工。その後乾燥室に運び、そのまま「段々干し」という手法で麺をかけていった。
生麺は丸1日乾燥させ、乾麺にして出荷する。大兼宥二社長(78)は「手作りした乾麺のこしがある、飽きない味わいを楽しんでほしい」と話していた。
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