水戸市、マップ初作成 本場の納豆料理紹介

茨城新聞
2017年7月10日

「納豆のまち」としてのブランド力強化を図ろうと、水戸市は市内で納豆料理を提供する飲食店を掲載したマップを初めて作成した。観光客やビジネス客向けに“本場”の味を楽しんでもらうほか、市民にも食材として納豆の活用を促すきっかけにしたい考えだ。

マップはA4判カラー両面刷り。地域情報誌「月刊ぷらざ」を発行する茨城弘報(同市)と協働で、8千部を作成した。7月10日の「納豆の日」に合わせ、午後6時からJR水戸駅南口で、わら納豆とともに200セットを配布する。その後は、市内外の観光施設や観光案内所、宿泊施設などでも配る予定。

マップには納豆料理を提供する市内の飲食店27店舗を地図とともに紹介。「納豆天ぷら」や「ねばり丼」「納豆ギョーザ」など、各店が提供するメニューも写真付きで掲載した。このほか、特産品としての納豆の歴史や、わらづと、干し、そぼろなど豊富な土産品も案内している。

総務省家計調査による2016年の納豆購入額で、3年ぶりに1位に返り咲いた水戸市。今年は4月までの累計額が、福島市に次ぐ2位につける。ただ、水戸市では納豆を食材として料理する認識は低いことから、納豆料理を広く紹介し消費拡大につなげる狙いだ。

市観光課は「納豆料理を提供する店舗は市民にあまり知られておらず、これまで観光客への案内も不十分だった。マップを作ることで、本場の納豆料理を幅広く知ってもらうきっかけにしたい」としている。

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