少数民族捉えた130点 ヨシダナギさん写真展 5月6日まで 茨城・水戸

茨城新聞
2025年4月26日

世界の少数民族を撮り続ける写真家、ヨシダナギさんの個展「HEROES-RELOADED-」が、茨城県水戸市泉町の京成百貨店7階の催事場で開かれている。ボディーペイントや極彩色で彩られた民族衣装をまとった32の少数民族を収めた写真など約130点が並ぶ。同展は5月6日まで。

ヨシダさんが1月に同名で発売した2作目のベスト写真集を記念して企画された。初期作品から写真集に掲載した最新作まで、ヨシダさんの10年間の軌跡をたどることができる。展示は北米やアフリカ、アジアなど五つの地域で分かれている。

ヨシダさんは5歳の時に、テレビで見たアフリカの牧畜民マサイに憧れた。「少数民族は私のヒーロー。その勇ましさや生命力を撮ることが一つのテーマになっている」と語る。

南太平洋のマルケサス諸島に暮らすマルケジャンは、目元に黒いメーク、全身にタトゥーを施している。海の前で立つマルケジャンの男性を撮影した1枚は、足の隙間から朝日が差し込む一瞬を捉え、今にも動き出しそうな迫力がある。

ヨシダさんは「知らない世界をのぞいてみる感覚で、ふらっと立ち寄ってもらえたら」と話した。一般1300円、中高生900円、小学生以下無料。