「ひよっこ」ロケ地 ひな飾り出迎え 高萩・中戸川 地元住民、ファン歓待 茨城

茨城県高萩市中戸川地区の交流拠点「いこいの広場」で、ひな人形やつるしびななどを飾るイベントが開かれている。同地区がNHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のロケ地の一つになったのをきっけに始まった地域活性化の一環で、同広場を運営する菊地力雄さん(70)友子さん(68)夫妻を中心とした地元住民約10人で準備。華やかな人形約120体やつるしびな21本などを飾り、訪れたファンや観光客を出迎えている。
同地区には「バス待合所」が設置され、主人公らの通学や上京シーンが撮影された。放送後、地域を盛り上げようと、住民たちは同バス待合所付近に千匹を超えるこいのぼりを飾るなど聖地巡礼に訪れるファンらをもてなし。桃の節句の時期には同待合所から約250メートル離れた同広場でひな祭りイベントを昨年から開いている。
会場の8畳二間には所狭しと、菊地さん夫妻が知人や住民らから譲り受けるなどした豪勢な七段飾りや色鮮やかな打ち掛けが展示されているほか、同県北茨城市の趣味のクラブから貸し出されたつるしびなも並ぶ。県内外から訪れたファンやツーリング客らが夫妻や地元住民らが振る舞うコーヒーや甘酒などを片手に、観賞や談笑を楽しんでいる。
3月3日午後には1枚の紙から複数の鶴を折る「京連鶴」なども展示に加わる予定で、会場を一層華やかにする。
同県北茨城市から妻と訪れた吉田隆夫さん(63)は「豪勢できれい。華やかな気分になった」と笑顔。菊地さん夫妻は「ひなを見ながらのんびり過ごせてもらえれば」と声をそろえた。展示は3月末まで。