ちぎり焼きまんじゅう、彩りお好み焼き… どれがおいしそう? 群馬県内の商業高生がスーパー4社と商品開発
スーパー4社と商業を学ぶ群馬県内の高校生が共同開発した商品の発表会(県教育委員会主催)が22日、桐生市中央公民館で開かれた。前橋商業、桐生商業、館林商工、市立太田の4校の生徒が、開発の思いやデザインを踏まえた総菜、デザート計6品を紹介した。郷土食をアレンジするなど高校生の感性を生かした商品はスーパー各社の県内外店舗で同日以降、順次販売される。
フレッセイ(前橋市)は前橋商と「ぱくもち!ちぎり焼きまんじゅうパン」を、イオンリテール(千葉市)は桐生商と「彩り野菜と鮭(さけ)弁当」をそれぞれ開発。
とりせん(館林市)は前橋商と「ピリッと!チゲとん☆」を、館林商工と「みんなでシェアしよう!5色いももち」を、太田と「群馬の彩りお好み焼き」を商品化。ベイシア(前橋市)は桐生商と「キラキラベリコッタ」を手がけた。
生徒はステージに投影したプレゼンテーション資料とともに開発の経緯や苦労を語った。韓国料理のチゲと郷土料理のすいとんを掛け合わせた「チゲとん」を開発した前橋商の4人は満足感や風味を増すため、具材のキノコ類やダイコンを追加する工夫を紹介。「マーケティングの難しさと楽しさを知ることができ、貴重な経験となった」と振り返った。
各社の担当者の講評もあり、「郷土料理を組み合わせるなどコンセプトもしっかりし、目からうろこが落ちるような商品もあった」などと評価していた。
4社は県と地域活性化包括連携協定を締結しており、ビジネスに関する学びを深めてもらおうと2009年度から商品開発を実施している。