工芸、金属作品や写真200点 陶芸家・松尾さん作品展 16日まで 茨城・水戸

茨城新聞
2024年11月6日

茨城県城里町在住のアーティスト、松尾桃陽さん(67)の「磁器・金属・写真展」が同県水戸市備前町の常陽史料館で開かれている。透かし彫りの技法を用いた工芸作品に加え、真ちゅうを使った金属作品、食品をモチーフとした写真など約200点を展示している。同展は16日まで。

松尾さんは長崎県生まれで、1995年に茨城県へ移住した。以来、陶芸家として透かし彫りの技法を用いたホタル焼などの作品を制作している。近年は自身のアイデアを表現する幅を広げようと、陶芸に並行して、金属細工や写真、絵画も手がけている。

5、6年前に始めたという写真は、自身の磁器と食品を組み合わせたユニークな作品が並ぶ。「肉じゃが」は、磁器の皿の上に生のジャガイモを載せ、その上に生肉の塊を置いた。写真を見ると、料理の「肉じゃが」ではないため、理解が追い付かず混乱する。そこに作品の面白みを求めた。

松尾さんは「年を重ねるごとに、こだわりがなくなり、発想が柔軟になってきた。情報に振り回されている今の時代、クスッと笑えるひとときを楽しんでほしい」と話す。

午前10時~午後5時。毎週日、月曜休館。