幻想的な世界表現 亀井秀行さん個展 22日まで 茨城・水戸

茨城新聞
2024年10月20日

自然や人物を題材に幻想的な世界を表現する画家、亀井秀行さん=茨城県ひたちなか市=の個展が22日まで、同県水戸市泉町1丁目の京成百貨店6階アートギャラリーで開かれている。日本各地の名山や花々などを描いた新作35点が並ぶ。

亀井さんは仏文学を専攻していた明治大在学中に独学で絵画を学び始め、日本の自然やアジアの仏教遺跡などをテーマに創作。長年、「和紙皴(しゅん)法」と称する独自の技法を駆使した作品を発表している。本展では、鳥海山を題材にした「鳥海山幻遙」をはじめ、筑波山や袋田の滝を描いた作品を出品。ほかに慈愛に満ちた母子像、亀井さんの妻で書家の吾妻蒼遥さんが詠んだ和歌との共作も並べている。

亀井さんは「近年は心の赴くままにただ筆を運んでいる。作品を見て自由に想像を膨らませてほしい」と話している。