《釣り》ルアー駆使、ニジマス15匹 栃木・大田原 夏のエリアトラウト満喫

茨城新聞
2024年9月14日

夏にエリアトラウトを釣れる管理釣り場は少ない。しかし、お隣の栃木県大田原市の「キングフィッシャー」はブラックバスとニジマスの2魚種の釣りを楽しめる数少ないスポットだ。8月中旬、茨城県の水戸店の同僚、河野新悟とともに行ってきた。

同所には魚の釣り方や大きさごとに五つのポンドがあり、他にブラックバス専用池もある。遊漁券1枚でどちらの池も自由に行き来でき、時間いっぱい釣れる。夏は午後9時までのナイター営業日も設定しており、子どもから大人まで楽しめるようになっている-のだが、釣り場のレギュレーションは必ず確認を。

釣り場到着後、まずはニジマス釣りだ。持参したのは約6フィート(約180センチ)の専用ロッドに、リールはスピニングリールの2000番。冷水を好むニジマスは夏の活性は低いとみてショートバイト-アタリが小さいため-に高感度の糸で伸びの少ないエステルラインを選択した。

その先に3ポンドのショックリーダーを30~40センチ使用する。これはエステルライン単体では伸びないので、アワセの衝撃で切れてしまう恐れがあるためだ。

水深も浅めで魚影も濃く、魚を目で追いながらのサイトフィッシングも楽しめそうだ。自分が操作するルアーを追ってバイトしてくる魚を見ながらの釣りは、ルアーフィッシングならではの面白みだ。

この日は魚が普段より表層気味だったので、プラグはあまり使わず、ルアーは軽めのスプーン0.8グラムを使った。

水が多少濁っていたので、ブラック、オリーブ、ブラウンなど暗い色ははあまり効かなかった。逆にゴールド、ピンク、ホワイトなど明るいカラーでの反応がよかった印象だ。

トラウトルアーはそれこそさまざまな色があるが、同じ色を使い続けず、変化をつけるとまた反応が出てくる。エリアトラウトの釣果を上げる攻略法の一つである。

スプーンでのニジマス釣りは奥が深い。レンジ(水中の層)をカウントで沈め、狙いたいレンジを一定のスピードで巻くとアタる。季節、気温、水温、時間帯等によってレンジも変わってくる。

ポイント選びも重要だ。管理釣り場ということで、どこでも釣れそう、と思うのは大間違い。夏のエリアトラウトの好ポイントは、水が動いている場所。例えば流れ込み周辺だ。他よりいくらか水温が低めで、新鮮な水は酸素も豊富。魚が集まってくる。

これらの要素を勘案して、その日のベストの解答を導き出すのが釣りの面白さだ。キングフィッシャーは魚の数が多く、釣りの基本を学ぶには格好の場だ。ベテランから初心者、子どもまでそれぞれのレベルで楽しめる。

ところでこの日の肝心の釣果だが、午前8時半から午後2時まで釣って、25~30センチほどのニジマスを15匹釣り上げられた。エリアトラウトの本格的シーズンインは、10~11月。ぜひ一度トライしてはいかがだろうか。(キャスティング水戸店・中村勇人)