《食いこ》下妻イタリアン ダ フィオーレ(茨城・下妻市) アットホーム、旬の味わい

茨城新聞
2024年7月27日

25年以上にわたり茨城県下妻市下木戸で親しまれる「下妻イタリアン ダ フィオーレ」。シェフの山岸真毅さん(56)と妻の千恵子さん(57)が営み、ボリューム満点の創作料理と明るくアットホームな雰囲気に引かれ、市内外から多くの客が訪れる。旬の素材を生かし、厨房(ちゅうぼう)で腕を振るう真毅さんは「気軽に訪れてもらい、ここでの時間や空間をお客さまに楽しんでほしい」と笑顔で話す。

メニューは豊富。特にパスタやピザ、デザートのドルチェがお薦め。パスタはトマトやオリーブオイル、クリームの各ソースを味わえる約15種類を提供。中でも「とろ~りチーズ」シリーズは、数種のチーズを使い、食べ応えも十分。ピザはイタリア産の粉を使用し、店内でこね、専用窯で焼き上げる。チーズの風味ともちもちとした食感の組み合わせが相性抜群のマルゲリータが人気だ。

ドルチェの看板商品は、無添加の「下妻プリン物語」。市内で平飼いされた鶏の有精卵を使い、滑らかでコクのある味わいを生み出す。付属のカラメルソースも手作り。市のふるさと納税の返礼品にもなっている。

人気メニューはマルゲリータ(手前)、自家製の「下妻プリン物語」(左奥)など

山岸夫妻はともに同県筑西市出身。千恵子さんの両親の協力もあり、1999年6月にオープンした。野菜をはじめ、ブランド肉で名高い「紫峰牛」や「ローズポーク」は下妻市内や近隣地域から仕入れている。店を構え四半世紀が過ぎ、真毅さんは「本当にあっという間で、こんなに働かせてもらい幸せ者。家族、お客さま、取引業者の全てに感謝」と語る。

素材は旬のものにこだわり、単品の注文以外、季節ごとに年3~4回メニューを替えるランチや、2コースあるディナーが楽しめる。特に毎週火・水曜限定のビュッフェ形式のランチは、指定のパスタかグラタンのほかに、サラダやピザ、デザート、ドリンクが付き満足感たっぷり。

イタリアの建築物をイメージした外観

休業を余儀なくされたコロナ禍を乗り越え、店は活気を取り戻している。26年目を迎え、千恵子さんは「地元の皆さんに愛され、自分のホーム(自宅)のような感じで来てほしい」と話し、真毅さんは「体が続く限り、楽しみながら80歳まで現場に立ち続けたい」との目標を語った。

■お出かけ情報
下妻イタリアン ダ フィオーレ
▽茨城県下妻市下木戸171の7
▽営業時間は午前11時~午後3時、同5時半~9時
▽定休日は木曜
▽(電)0296(45)1966
▽ホームページアドレスはhttps://www.dafiore.biz