《食いこ》Craft cafe~カフェ&ダイニング~(茨城・笠間市)
■笠間焼で楽しむ地産食材
笠間焼の器で、茨城県や同県笠間市のおいしいものを食べてほしい-。そんな思いが詰まったカフェが、笠間芸術の森(同市)内の複合施設、笠間工芸の丘にある。丘の上に立つ店舗はガラス張り。手入れが行き届いた園内の自然を見ながら、目で、手で、舌で、同市の魅力を感じられるのが「Craft cafe~カフェ&ダイニング~」だ。笠間焼の一大イベント「笠間の陶炎祭(ひまつり)」開催に合わせ、今年4月にリニューアルオープン。もともと同施設センタープラザ内にあったカフェを独立させた。
看板商品はハンバーグが主菜のプレート。日によって、いずれも県内ブランド豚の「美明豚」か「常陸の輝き」が使われる。美明豚はしっかりジューシー。ガーリックオニオンソースでがっつりとした味わい。常陸の輝きはふんわりやわらか。ユズしょうゆソースでさっぱりと食べられる。担当者の紺井智美さん(44)によると、「ハンバーグ目当てに来る方も多い」とか。人気と仕入れの難しさから、売り切れになることもしばしばだ。
セットのごはんは同市産コシヒカリ。副菜として、「田村きのこ園」(同)の干しシイタケだしをかけた「佐白山のとうふ屋」(同)の豆腐や、県内農家から仕入れた卵や野菜を使った料理も付く。
他メニューでも地産地消を貫いている。パスタランチは、同県つくば市で栽培された小麦「ユメシホウ」を100%使った生パスタを使用。笠間ソフトメン橋本屋(同県笠間市)が製麺する。種類は「常陸牛入りミートソース」と「茨城県産しらすとあさり」の二つ。地元野菜のサラダもいただける。
器は笠間焼。プレートランチの皿は人気窯元「向山窯」に大きさ、色などを特注して作ってもらったという。ほかにも数人の作家に協力を依頼し、料理の色合いや雰囲気に合わせた器を用意している。
ランチタイムは午前10時半から午後3時。そのほかの時間はカフェメニューを提供している。笠間市特産の栗を使ったソフトクリームや洋菓子店グリュイエール(同)のモンブランなども楽しめる。
紺井さんは「笠間焼の器とお料理を楽しみながら、ゆったりと過ごしていただきたい」と話した。
■お出かけ情報
▽茨城県笠間市笠間2388-1(笠間芸術の森公園・笠間工芸の丘内)
▽営業時間は午前10時~ラストオーダー午後4時半
▽定休日は月曜(祝日の場合翌日)
▽(電)0296(70)1313
▽インスタグラムのアカウントは@kasama_crafthills
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