《食いこ》ロケットベース(茨城・つくば市)

茨城新聞
2024年6月6日

■地元食材でサンドイッチ

茨城県つくば市のつくばエキスポセンター「H-Ⅱロケット」実物大模型の足元にある「ロケットベース」。同センターを囲うフェンス内にあるが、同センターに入館せず同店のみ利用でき、入館料は不要。メニューや店内は子連れが気軽に立ち寄れる工夫がされている。テイクアウトして隣接のつくば市中央公園で食べるのも楽しい。

「可能な限り自家製、地元のものを使いたい」とシェフの大井健司さん(39)。商品に使うレタスやトマトなどの野菜や卵は同市産が中心。肉も市内の業者から仕入れており、食パンは県内のパン店と契約している。サンドイッチに使うベーコンやチキンハムなどは自家製だ。

同市出身でイタリアや都内で修業経験のある大井さんを迎え、2023年4月リニューアル。すぐにおなかを満たしたい同センター利用者らのニーズと、出来合いのものを提供したくない店側の事情を考慮し、サンドイッチ中心の店に生まれ変わった。

人気の「BLT・シーザーペッパーサンド」(左手前)やバターチキンカレー(右)

サンドイッチの人気ナンバーワンは「BLT・シーザーペッパーサンド」。自家製ベーコンと野菜がたっぷり入ってボリューム満点だ。色とりどりの断面も美しい。大井さんお気に入りの「ベジタブルケイジャンスパイスサンド」は、野菜や豆などの植物性食材のみを使ったビーガン対応メニューだ。シフォンケーキで具材を挟んだ「はみだしふぉん」は迫力満点。同県行方市産焼き芋の「焼き芋×メープル」などがある。

サンドイッチと並んで人気なのが「サンドイッチ屋さんの手づくりバターチキンカレー」。辛みがないため子どもでも食べやすく、小麦粉不使用でアレルギーにも対応している。付け合わせの卵サラダやクルトンにもこだわる。宇宙食が乗った「宇宙食ソフトパフェ」は同店ならでは。プリンやミルクレープの宇宙食を食べられる。スペースシャトル形プレートで提供されるキッズメニューもある。

同センター目当ての客も多かったが「少しずつここを目的に来てくれる人が増えている実感がある」とうなずく。宇宙船長(店舗責任者)の長坂妃紗美さん(38)も「『いつもの』と頼んでくれる人が多く、何度も来てもらえてうれしい」と笑顔だった。

■お出かけ情報
ロケットベース
▽茨城県つくば市吾妻2の9
▽営業日は土、日、祝日、長期休み期間(GW、夏休み、春休み)
▽営業時間は午前11時~午後4時半ラストオーダー
▽(電)050(3161)8166
▽インスタグラムのアカウントは@ROCKETBASE.SAND

地図を開く 近くのニュース