SDGs学ぶかるた完成 茨城県立下館一高 創立100周年事業

茨城新聞
2024年5月25日

茨城県筑西市の県立下館一高(木村功校長)の創立100周年事業の一環として、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を学べるかるたが完成した。同校や同校付属中の生徒が手がけ、郷土の自然や文化、歴史などを主題に俳句で読み札を作成。絵札の裏面でSDGsの17の目標との関連などを紹介している。

完成したかるたは「SDGs in筑西 俳句カルタ」。縦9.8センチ、横7.2センチの読み札と絵札で、平仮名の46音に「だていち」の4音を加えた50組がそろう。

読み札の俳句は、付属中の全生徒が総合的な学習の時間に考えた。絵札の写真は、付属中の部活動「クリエイト部」が撮影したり、市から提供を受けたものを使った。さらに下館一高の生徒会がSDGsの17の目標と関連するロゴ、文芸部が俳句の解説をまとめた。

かるたの絵札や読み札

札の題材は、五行川のサケや地元名産のこだまスイカ、同市出身の陶芸家、板谷波山などとした。「お」の札は「温暖化 負けずに伸びる 向日葵(ひまわり)よ」で、八重ヒマワリが咲く「あけのひまわりフェスティバル」を取り上げた。

かるたは200部を製作し、両校の各クラスに置くほか、市内の小中学校や図書館に配布する予定。いずれも生徒会で同校2年の藤代かりすさん(16)は「みんなで頑張って完成した。達成感がある」、飯島悠加さん(16)は「地道な作業で大変だったけど、良いものができた」と満足げに話した。