逃げ場のない鬼を優しく迎え入れ　群馬・藤岡市で「鬼恋節分祭」

各地の節分で追い出された鬼を迎え入れる「第29回鬼恋節分祭」（実行委主催）が4日、群馬県藤岡市鬼石のおまつり広場で4年ぶりに開かれた。「鬼は内、福は内」という独特なかけ声の「鬼呼び豆まき」が行われ、地元住民が鬼を優しく迎えた。

豆まきでは、同市鬼石商工会の林直男会長らが壇上から景品と交換できるカラーボールや菓子を投げ、集まった人々が手を伸ばした＝写真。

会場には鬼石地区のマスコットキャラクター「鬼の石丸」や各地から追い出された仲間の鬼たちが現れ、住民と交流した。

林会長は「逃げ込んだ鬼が感謝し、良い鬼になる場所。景品と共に福を持ち帰ってほしい」と話した。