茨城・水戸の納豆購入 増額も3位に 念願の首位奪還ならず

茨城新聞
2024年2月7日

2023年の総務省家計調査が6日発表され、茨城県水戸市の1世帯当たりの納豆購入額は6450円で昨年より順位を一つ上げ3位となった。1位は岩手県盛岡市の6810円、2位は秋田県秋田市の6539円。水戸市は22年より489円上がったものの、念願の首位奪還は果たせなかった。

同市の納豆購入額は16年(5563円)に全国1位となったが、17年以降は2~5位が続いている。23年1月の順位は全国1位だったが、その後は下落。後半に盛り返したが、盛岡市に360円の差をあけられ、秋田市にはわずかに89円及ばなかった。

水戸市は22年、7月10日を「納豆の日」と制定。昨年は「納豆のまち」をイメージできるロゴマークを全国から公募して選定して印刷物に活用するなど、関係者と一体で首位奪還に取り組んでいた。

茨城県納豆商工業協同組合水戸支部長で、納豆製造の「だるま食品」(同市柳町)社長の高野友晴さん(51)は「7年ぶりの1位奪還の悲願がかなわず残念」としながらも、「納豆好きの裾野を広げる活動を粘り強く続けたい」と語った。

高橋靖市長は、前年より購入額が増加したことを挙げ「市民や事業者の機運が醸成されてきていると感じる。引き続き連携してPRしたい」とのコメントを発表した。

調査は都道府県庁所在地と政令指定都市の計52都市で、2人以上の世帯を対象に実施した。