ジャズ喫茶の名店　５年ぶり再開　群馬・高崎市の「蔵人」

群馬県高崎市のグルメ情報サイト「絶メシリスト」に掲載され、2019年2月に閉店したジャズ喫茶「蔵人」（クラート、同市倉賀野町）が、約5年ぶりに営業を再開した。前店主の根岸蔵人さん（78）が大竹潔さん（40）＝埼玉県上尾市＝に事業を引き継ぎ、ジャズファンに親しまれてきた名店が復活する。

クラートは、1878（明治11）年に建てられた蔵を根岸さんが取得して改修し、2005年に開業。愛好家の人気を集めたが、体力面などから閉店した。10人以上から後継の申し出があった中、ジャズへの思いが強い大竹さんへの事業承継を決めた。

店内にはレコード3000枚以上、CD2000枚以上、DVD約500枚が並ぶ。スピーカーやアンプは名器がそろう。コーヒー（750円～、クッキー付き）、チーズケーキ（350円）の他、ソフトドリンク、ビール、ウイスキーを用意。25歳以下にコーヒーを安く提供するなど、若い世代の来店を狙う。

大竹さんは「幅広い人が足を運ぶ場所にしたい。音楽や芸術が素晴らしいと感じる、自分の心の価値に気付いてもらえたらうれしい」と話した。

営業は土、日曜のみ、午後1時～8時。X（旧ツイッター）で情報を発信している。