三遊亭竜楽さんが浮世絵落語を披露　北斎の絵を投影、人物を生き生きと　2月に出身地の群馬・前橋市で

群馬県前橋市出身の落語家、三遊亭竜楽さん（65）が2月4日、同市の昌賢学園まえばしホール（市民文化会館）で浮世絵落語を披露する。竜楽さんの落語に合わせ、世界的な浮世絵師、葛飾北斎のデッサン集「北斎漫画」に描かれた人物をピックアップして投影。仏・パリでの興行の成功を、古里に逆輸入して紹介する。

公演名は「北斎漫画で笑おう！」。竜楽さんが 「時そば」などの落語を披露すると、全15巻の北斎漫画に生き生きと描かれた人物が、後方の大型スクリーンに映し出される。

公演には、竜楽さんと多文化共生社会を目指してユニットを組む三遊亭好青年さん（38）＝スウェーデン出身＝が出演。外国人客も楽しめるよう、随所で英語解説を交える。

市が主催。2022年9月に亡くなった六代目三遊亭円楽さんをしのぶ会で、竜楽さんと山本龍市長が会話したことがきっかけとなった。12日の市定例会見で竜楽さんは「（まえばし観光大使だった円楽さんが）大きな仕事をしてくれた」と感慨深そうに話した。

昼夜2回公演。開演はそれぞれ午後1時半と同6時。一般4000円、18歳以下は1500円（前売りはそれぞれ500円引き）。問い合わせは同館（☎027-221-4321）へ。