出土文字から古代社会探る 群馬・前橋、高崎両市の連携文化財展始まる 13日から高崎シティギャラリー

上毛新聞
2024年1月17日

発掘調査で出土した土器や瓦など約300点を紹介する前橋・高崎連携事業文化財展「東国千年の都 文字だらけ」が21日まで、群馬県高崎市の高崎シティギャラリーで開かれている。17回目を迎えた今回のテーマは「古代、出土文字の世界」。文字が記された土器や瓦、金属などの「出土文字資料」が並び、展示品を読み解きながら古代社会に思いを巡らせることができる。

今回は、高崎市矢中町の矢中村東遺跡から出土した「物部(もののべ)私印」と、前橋市元総社町の推定上野国府から出土した「阿部私印」を展示。古代の氏族名を記した二つの印が初めてそろった。

前橋、高崎の両市などが主催。高崎市文化財保護課の学芸員、清水豊さんは「手書き文化が減った令和の時代に、文字との付き合い方を振り返る機会になれば」と来場を呼びかけている。

午前9時~午後6時。平日の問い合わせは同課(☎027-321-1292)へ。前橋会場は27日~2月4日に前橋市総社歴史資料館で開催する。