《釣り》待ちに待った船ヒラメ 解禁で茨城・鹿島沖へ 本格シーズン、釣果期待

茨城新聞
2023年12月16日

毎年11月に一部解禁となり、12月から全面解禁となる船ヒラメ。今年もシーズンインを待ちかねた釣り人が茨城県の鹿島沖に繰り出している。情報によると、11月後半の釣果は若干厳しい様子。アタリが減りつつあり、食い気も渋いとのこと。とはいえ私自身が好きな釣りでもあるので、期待に胸を膨らませて釣り船に乗り込んだ。

当日は柔らかめのさおに両軸リールを乗せた。糸はPEライン1・2号にリーダー4号の組み合わせ。仕掛けは捨て糸20センチ、枝を40センチに調整して重りは80号をメインに置き、コンパクトな仕掛けにしてみた。

ということで船に乗り込んだのは14人。ヒラメ人気の高さがうかがえた。隣り合った人の話では、数はなかなか出ておらず厳しいとのことだった。準備も完了し、いざ出船。

条件は良かったが釣果は厳しかった

約30分で水深27~30メートル、底に岩などが点在する最初のポイントに到着した。なぎに近い状態だが潮は適度に動き、条件は悪くない。

さあ待ちに待ったヒラメシーズン最初の1投目。生き餌のイワシが泳いでいる感じも伝わり、今か今かとアタリを待つこの瞬間がたまらない。

ひそかに1匹目は自分が釣るぞと意気込んでいたものの、船首付近の釣り人が-サイズは小さいが-最初の1匹目をかけ、意気込みはあっさり打ち砕かれた。その後もアタリを待つが、なかなかアクションはなく、次のポイントへ。

出航を待つ釣り船。この時は意欲満々だったが

日も昇り光量もしっかり入り始めたタイミングでポイントに到着。条件は似たような所だがかなり反応がある様子。アタリが少なく、食いもかなり渋い感じなので孫針を腹掛けにして再開した。

なるべく棚を切らず、底に付けておくように待っていると、ようやくヒラメらしい初期掛かりの反応がきた。焦らず本掛かりまで待っているとさおが一気に絞り込まれるようなアタリに変化。すかさず巻き合わせで対応して上げたのは1キロほどのヒラメだった。

やっとお目にかかれたヒラメにほっとしつつ、しかし厳しい状況に若干焦りも。気を取り直して再開。周りの釣り人にも続々とアタリが出始めたがサイズが伸びない。厳しい状況は相変わらずのようで、結局私自身の釣果は1匹に終わった。この日は複数枚取れれば上出来という一日だった。

12月から全面解禁となったが、使用するさおやリール、仕掛けも若干変わり、本格的な船ヒラメを楽しめる時期になってきた。ぜひ多くの皆さんに挑戦してほしい。わたしも、数釣りや大判狙いの釣りなど、リベンジも兼ねて船ヒラメにまた挑戦しようと思う。(キャスティング鹿島神栖店・鬼沢陽祐)