茨城県オリジナル品種米「ふくまる」で糀ドリンク JA全農いばらき コメの甘さアピール

茨城新聞
2023年12月15日

JA全農いばらき(茨城県茨城町)は、茨城県オリジナル品種米「ふくまる」と米こうじのみを原料とした商品「米から作った糀(こうじ)ドリンク」を発売した。コメ本来の甘さが味わえるのが特徴で、付加価値商品として消費者にアピールする。

ふくまるは、2013年から生産が始まった。大粒で粘りがあり、冷めてもおいしいという特長を生かし、外食や中食で使う業務用として評価が高まる。主要品種「コシヒカリ」よりも収穫時期の早い早生(わせ)品種のため、農地の大規模化に伴う作業分散に適応できる。

再加熱してもおいしさが変わらないのが特徴。全農いばらきは、コメの消費が減少する中で、形を変えて県産米のおいしさを味わってほしいと約1年かけて糀ドリンクの商品化を企画し、完成させた。

県内の工場で精米したふくまるを甘酒専門店「古町糀製造所」(新潟県)に直送し、米こうじを加えて仕込むことで、ふくまるの良さを引き出し製造した。

糀ドリンクは、子どもやアルコールが苦手な人でも楽しめる。JA全農いばらき総合販売課、深谷祐太さん(35)は「茨城のオリジナル米の甘みとおいしさを味わってほしい」とPRしている。

ポケットファームどきどき茨城町店、つくば牛久店で500ミリリットルで864円(税込み)で販売しているほか、JA直売所やJAタウンなどでも随時販売される。