難民の子が描いた100点 広瀬川美術館

上毛新聞
2023年12月5日

中東レバノンにあるシリア難民キャンプや南米エクアドルの子どもが描いた絵画の展示会「絵の言葉 子どもたちの声を聴く」が1日、前橋市千代田町の広瀬川美術館で始まった。10日までの金~日曜に、作品約100点を紹介している。

世界各地で紛争の犠牲となる子どもに思いを寄せてもらおうと実行委員会が開いた。船で祖国を逃れる様子や多くの犠牲を出した戦闘、テント生活などが描かれている。将来への希望などを込めたものもある=写真。

一角に、紛争前のシリアで生活支援に関わった松村文雄さん(74)=同市=が現地を撮影した写真も展示した。「写真の人たちが今、どういう状況にあるか想像し、国際紛争に関心を持ってほしい」と強調する。