梨ピューレ料理試食 茨城・かすみがうら 活用へお披露目会
茨城新聞
2023年11月27日
特産の梨の規格外品を半液体状のピューレに加工して活用する茨城県かすみがうら市のプロジェクトで、梨ピューレを料理にどう使うかを探るお披露目会が11月、同市深谷の交流施設「あじさい館」で開かれた。ケーキやドリンク、肉炒め、そばなど9品が並び、試食した約40人の参加者から好評を得ていた。
梨ピューレは市を挙げてフードロスを減らす企画で、市内の梨農家が協力。規格外の「豊水」約1.3トンを原料に製品化した。パッケージに市内中学生のポスターを使い、市のふるさと納税の返礼品とした。
生産者で千代田果樹観光協会長の前川浩幸さん(59)は「洋風の方が合うように感じた。ケーキがおいしかった」と試食の感想を語り、フードロス削減につながる取り組みを歓迎した。ポスターを描いた中学生は「ドリンクが一番おいしい。どれも甘すぎず、梨の風味が生きている」と話した。
梨農家の知恵を生かし、ショウガや砂糖を加えたドリンクを考えた地域おこし協力隊員の立見純也さん(53)は「ピューレの繊細な味を生かした。薬膳にもつながり、冬場の飲み物になる」と話した。