茨城・土浦にコンテナホテル 災害時は避難所活用

茨城新聞
2023年11月7日

コンテナ型の宿泊施設を全国展開するデベロップ(千葉県市川市)は、茨城県土浦市神立町にコンテナホテル「ホテル アールナイン ザ ヤード土浦」を11月20日に開業する。平時は宿泊施設として機能し、災害時には「レスキューホテル」として避難所等の役割を担う。県内では9カ所目。

敷地面積は2811平方メートル、客室は37室。ダブルルーム33室、ツインルーム3室、デラックスツインルーム1室。中心のダブルルーは13平方メートル。駐車場は38台で無料で利用できる。

建築用コンテナを利用し独立した客室は、隣室と壁を接しないため静かさとプライバシー性に優れるのが売り。室内はベッドや机、家電製品、ユニットバスなどが配置される。

コンテナホテルのダブルルームの室内

コンテナは、大型トラックに積んで災害支援や医療用といった用途で移動することができる。

同社は2011年の東日本大震災で、コンテナ型備蓄倉庫や復興従事者用宿泊施設の建設などで現地入りしたのを機にレスキューホテルの提供を開始。2017年から栃木県佐野市や同県真岡市を皮切りに全国展開した。「ホテル アールナイン ザ ヤード」として全国69カ所、茨城県内では古河、石岡、結城、ひたちなかなどに進出している。