《釣り》釣りの楽しさ知って ハゼ狙い、茨城・涸沼で大会 地形の確認、アタリ探る
今回はハゼが釣れている茨城県の涸沼で、釣り未経験者や初心者に釣りの楽しさを知ってもらおうと、9月上旬に開いた釣り大会(金丸釣具店、うぃーくえんど茨城共催)の模様を報告しよう。当日まで雨が心配されたが、晴天の下、熱い戦いとなった。
参加者は、うぃーくえんど茨城のモデルリポーターを含む21人。さおは1本、釣れた魚の総重量で競い合うこととした。女性釣り初心者には、重量×3倍のハンディを与えた。
まったくの釣り初心者であるモデルリポーターには特別にハゼの投げ釣りをレクチャー。1・8メートルの食い込みが良い柔らかい釣りざおを用意。片てんびん式の仕掛けで、道糸は3号、ハリスは1号。針はハゼ針タイプで、サイズは6号。餌はアオイソメだ。
ハゼは底に潜んでいる。潮が動いているうちに、沖や手前に潜んでいるハゼをいかに見つけだし、釣果を伸ばすのかがポイント。日によって手前で釣れたり、沖まで仕掛けを投げて誘ったり、あるいは誘わずにあえて置きざおで待った方が良いときもある。その見極めが肝心だ。
初心者でも気軽に釣れ、人気を集める一方、プルプルっと来るハゼ独特のアタリにアワセられるか、使うイソメは長い方が良いのか、針が隠れるくらい短かくしてアタリや針がかりを良くした方が良いのか-など、突き詰めると奥が深い。
さて釣り大会の結果だが、今回女性重量3倍で1869グラムとなった小松優穂さんが優勝した。
今回が初めてだった小松さんだが、私や他の参加者に教わり、釣りながらこつをつかんだ様子で「餌の付け方、さおの持ち方や投げ方などいろいろ教えてもらった。日焼けもお構いなしにずっと釣っていたくなった。これをきっかけにハマりそう」と感想。
2位は1817グラムの菊池知己さん。「地形の確認と状況に合わせた釣りを徹底した」のが勝因だと話した。砂利から泥底に変わる地点を岸から確認。底質が変わる所でアタリが頻発したので、その周辺を重点的に探ったという。
食い込みを重視してグラスロッドに飛距離を稼げるPEライン0・6号を使って、アタリの出る所を確認、そこを重点的に探りつつ、アタリがなくなったら、少し移動してまた探る。仕掛けを常に動かして誘いをかけ、餌は半分から1/3に調整。アタらないときは1匹掛けでアタリを探して、乗らなければ餌の長さを短くしたという。
今回はボウズ(釣果0匹)が1人もおらず、とにかくよく釣れた。ハゼ以外にもカイズ(クロダイの子)、セイゴ(スズキの子)、マゴチなどを釣り上げていた。以前のこの大会に参加し、その後ハゼを釣りに涸沼を再訪した人の報告もあり、釣りの楽しみをより多くの人に-という狙いが達成されたと実感した。(金丸釣具店店長・石田直也)