茨城県内観光2000万人目標 10~12月 県とJR、イベント250企画

茨城新聞
2023年9月5日

茨城県とJR東日本水戸支社は、10~12月に実施する大型観光企画「茨城デスティネーションキャンペーン(DC)」の概要を発表した。DC過去最大規模の250のイベントや特別列車の運行を企画し、観光客数2千万人と観光消費額1千億円を目指す。茨城県の体験観光の魅力を発信し、期間中は宿泊料金を1泊最大3千円補助する。

茨城県でのDCは2002年以来、21年ぶりに行われる。県などはキャッチフレーズ「体験王国いばらき」「想像超えいばらき」を掲げ、茨城県のアウトドア、食、新たな旅のスタイルをアピールする。

特別企画として、映画やドラマの特殊撮影の爆破シーン体験(常陸大宮市)、ヘリコプターで上空からの眺めを楽しむ観光地巡り、豊臣秀吉ゆかりとされる黄金の茶道具の公開(筑西市)などを行う。

JRは、グルメや地酒を味わえる特別列車の運行、自転車ごと常磐線や水郡線に乗車できるサイクルトレイン、茨城県食材を生かした駅弁の販売などを企画。私鉄を含む県内10路線の1日フリー切符も期間限定で販売する。

期間中は、全国旅行支援「いば旅あんしん割」を「体験王国いばらき割」として復活させる。対象は県内宿泊施設を利用した国内在住者。割引率は20%で、宿泊代金を1人1泊当たり最大3千円補助する。買い物や飲食に使える電子クーポンは、平日は2千円、休日は千円を配布。8月29日現在で約360施設が参加し、9月11日に予約受け付けを始める。

DCはJRグループ6社が毎年3カ月ごとに地域を選定し、地元の自治体や観光事業者と連携する観光キャンペーン。県は観光入り込み客数2千万人、観光消費額1千億円を目標に掲げた。

大井川和彦知事は「これまでのDCを圧倒する企画を用意した。茨城の魅力をいろいろな角度でアピールしていく」と強調。JR水戸支社の小川一路支社長は「茨城が誇る観光資源を発信し、DCを盛り上げたい」と話した。