ひょう被害のナシ活用 シードルとワイン発売 群馬・高崎市

上毛新聞
2023年7月31日

群馬県高崎市里見地域特産のナシを使った「和梨のシードル」が1日、発売される。昨年6月の降ひょうで傷ついたナシを活用し、新たにワインも生産。初めて販売した昨年より「さらに深みのある、おいしいお酒になった」として、生産する「里見梨シードル研究会」(高瀬好男代表)は自信を深めている。

シードル、ワインは里見地域のナシを100%使用し、無香料で果実本来の味を楽しめる。昨年は約2カ月で完売したため、今年は原料の仕込みを5倍に増やした。降ひょう被害を受けたナシは、そのうち4割ほど。使った品種は昨年二つだったが、今年は5品種以上をブレンドしているという。

高瀬代表ら同研究会のメンバー4人、醸造を担当した奥利根ワイン(昭和村)の金井圭太社長が26日、高崎市役所で発表した。金井社長は「被害を受けたナシも味には影響がない」と強調した。

研究会メンバーが営む直売所4カ所で販売する。シードルはハーフボトル(375ミリリットル)1300円、フルボトル(750ミリリットル)2200円。ワイン(310ミリリットル)は1100円。榛名湖温泉ゆうすげ(同市榛名湖町)、はまゆう山荘(同市倉渕町川浦)などは宿泊者にドリンクとして提供する。

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