皮はパリッ、身はフワッのうな重 群馬・伊勢崎市に専門店「鰻まいもん 焼き一生」14日オープン

上毛新聞
2023年7月14日

回転ずし店などを全国で展開するエムアンドケイ(金沢市八日市、木下孝治社長)は14日、同社で初となるうなぎ料理店「鰻(う)まいもん 焼き一生(いっしょう)」をオープンする。報道関係者向けの内覧会が10日、群馬県伊勢崎市連取町の店で開かれた。うなぎを食べる風習がある今年の土用の丑の日は7月30日。それを前に、本格的なうなぎ料理が紹介された。

店は「群馬を握る、まぐろ問屋いちもん」伊勢崎本店の隣にある。中に入ると、すぐにガラス張りの厨房があり、職人がうなぎを焼く様子を見ることができる。うなぎの香ばしさが広がる中、エムアンドケイの木下隆介取締役COOは「うなぎは蒸さず、おいしさが凝縮されるよう、ぎりぎりまで焼く」と説明した。

念入りに焼いて、皮はパリッと、身はフワッと軟らかさを保った「うな重」は2970~5940円。たれを混ぜたご飯にうなぎを載せて蒸す「鰻のせいろ蒸し」は2530~3520円。うなぎは愛知県三河産を中心に国内産を使う。超低温急速冷凍システムを導入し冷凍うな重の製造もできる。

たれは正田醤油(館林市)と有田屋(安中市)の群馬産しょうゆを使う。「『秘伝のたれを継ぎ足して使う』」という考えは古い」と木下COOは否定。今後、他県に店舗展開する際は、しょうゆをご当地産に切り替えるなど、従来の枠にとらわれないうなぎ料理に挑戦するという。

日本食を象徴するすしと同様、国内で長く食されており、海外展開への可能性から新規参入した。店名はうなぎ職人の格言「串打ち三年、裂き八年、焼き一生」から得た。すし職人らが西日本のうなぎ店で研修し焼き方などを学んだ。「ここで作ったものを世界に発信していきたい」と意気込む。不定休。82席。問い合わせは同店(☎0270・27・5900)へ。

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