新成人アスリート、故郷に戻って飛躍誓う 栃木県内各地で式典

下野新聞
2017年1月9日

 色鮮やかな振り袖や真新しいスーツに身を包んだ新成人が笑顔を振りまいた8日、故郷を離れ活躍するアスリートたちも本県で晴れの日を迎えた。2020年には最も脂ののりきった年頃になる「東京五輪世代」の若者たち。地元での式典で旧交を温めつつ、さらなる飛躍を誓った。

 ◆梶谷瑠哉さん(箱根駅伝ランナー) 青学大の柱になりたい

 865人が新成人となった日光市では、同市平ケ崎の今市文化会館での式典に今年の東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)1区で4位の力走を見せ、青山学院大の3連覇に貢献した同大2年梶谷瑠哉(かじたにりゅうや)さん(20)=同市出身=が出席した。

 梶谷さんが会場に姿を現すと同級生や恩師が集まり、「頑張ったね」「テレビで見たよ」などとねぎらった。梶谷さんは「成人して責任ある立場となった。大学のチームを背負う自覚を持ち、柱となりたい。大学三大駅伝で区間賞を取り、実業団で活躍することが目標」と抱負を語った。

 ◆榎本遼香さん(飛び込み全国優勝) 五輪へ後輩引っ張る

 宇都宮市西原町の宇都宮グランドホテルで行われた式典には、2016年の飛び込みの日本選手権・女子1メートル板飛び込みで優勝を果たした榎本遼香(えのもとはるか)さん(20)=同市出身、筑波大=が出席した。

 ピンクや黄色の華やかな振り袖に身を包んだ榎本さんは、母校である作新学院中のクラスメートと懇談。「作新学院中は私の原点。久しぶりにクラスメートと会えて、リフレッシュになった」と笑顔。続けて「東京五輪に向けて今後は、後輩を引っ張る存在でいたい」と話していた。