鏑川に冬の“お客さん” アメリカコハクチョウ

上毛新聞
2017年1月7日

毎年ハクチョウが飛来する高崎市と藤岡市の境を流れる鏑川に5日、アメリカコハクチョウ5羽の姿が確認された。同地域でハクチョウの保護活動をする鏑川白鳥を守る会の箕輪愃(ゆたか)会長は「アメリカコハクチョウが来るのは珍しい」と話している。
鏑川には10年以上前からコハクチョウなどの渡り鳥が飛来し、越冬している。箕輪会長によると、鏑川でアメリカコハクチョウが確認されたのは2回目。前回は2015年2月に4羽確認された。
県林業試験場内の野鳥病院(榛東村)などによると、アメリカコハクチョウは北米を繁殖地とするコハクチョウの亜種で、くちばしの大部分が黒いのが特徴だという。
5羽は昨年12月下旬に飛来したとみられ、コハクチョウらと一緒に優雅に川面を泳ぎ、地域住民を楽しませている。
ハクチョウは川藻などを餌にしており、箕輪会長は「パンなどをあまりあげずに、静かに見守ってほしい」と呼び掛けている。