湊線生かしまちづくり ひたちなか発、全国鉄道検定

茨城新聞
2017年1月4日

鉄道ファンの心をくすぐる検定試験が28日、ひたちなか市内で行われる。ひたちなか海浜鉄道(同市)が運行する湊線を生かしたまちづくり推進の一環として地元有志らが企画した。鉄道や旅行会社から幅広く問題を募り、毎年恒例のイベントとしての定着を目指す。県内外からの集客を促し、那珂湊の商店街のにぎわいにもつなげたい考えだ。

実施するのは「第1回全国鉄道検定試験」。湊線を生かしたまちづくりを進める「三鉄ものがたり実行委員会」(佐藤久彰代表)が主催。同実行委によるまちづくりプランは、昨年6月に行われた県商店街活性化コンペで最優秀プランに選ばれており、ここで受けた助成金を活用する。

試験は同日午後1時から、同市湊本町の春日ホテルで行われる。選択式の筆記試験で、募集定員は100人。申し込みは同実行委の公式サイトから、25日まで受け付ける。受験費用は千円。

出題される問題は50~60問を予定している。ひたちなか海浜鉄道や関東鉄道(土浦市)、銚子電気鉄道(千葉)など鉄道会社のほか、旅行会社の日本旅行(東京)や鉄道模型メーカーのトミーテック(栃木)などに問題作成を依頼。鉄道雑誌出版社の編集局長が監修する。

内容は鉄道標識や写真、Nゲージ、時刻表といった雑学問題に加え、より低価格な切符の買い方を求める問題や鉄道に関連する曲の歌詞を問うものなど、「試験中にくすっと笑えるような問題」(佐藤代表)も多く出題する。試験の結果は当日会場で発表する。

これまで鉄道に関する検定試験は、旅行会社などが主催して数回実施したケースはあるものの、現在は行われていない。佐藤代表は「単に知識を問うのではなく、ファンが楽しめる試験にして、継続的なイベントにしたい」と意気込む。

このため、会場では検定試験だけでなく、列車の稼働音やアナウンスの物まねで知られる立川真司さんによるライブやトークショーも予定している。

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