怖すぎる!降りられないお化け屋敷 わたらせ渓谷鉄道が日光などで「ゾンビトレイン」運行
わたらせ渓谷鉄道(わ鉄)は27日、6月から運行する企画列車「ゾンビトレイン」の試乗会を実施した。栃木県日光市と群馬県みどり市の関係者約60人が、約1時間半のゾンビアトラクションを楽しんだ。9月まで計9回運行し、足尾地域への集客を狙う。
企画列車は、大間々駅(みどり市)から通洞駅までの約35キロメートル区間、4両編成の1号車を貸し切って行う。ウイルスに感染しゾンビになった感染者の襲撃を受けながら、安全地帯を目指すストーリー。
足尾銅山閉山50年に合わせ、日光市が取り組んでいる「足尾の観光による地域づくりプロジェクト」の一環として企画した。ゾンビという鉄道と関連のない要素を取り入れることで、新たな利用者を獲得し、足尾の観光需要喚起を狙う。
内装やストーリーなどの演出全般は、東京都のホラーイベント制作会社「怖がらせ隊」が担当。同社の指導を受けた群馬県の高校生が血のりの付いたメークや衣装でゾンビにふんし、ボランティアで参加した。
車内は窓の約3分の2が黒いビニールで覆われ、電灯が消えた薄暗さが、いつゾンビが襲撃してくるか分からない恐怖心をさらにあおり、参加者は常にそわそわした様子で会話や記念写真などを楽しんだ。
試乗した粉川昭一市長は「期待以上だった。怖いだけでなくクスッと笑える場面もあり、メリハリがあった。夏休みに入るので、お子さまを連れてゾンビで涼みに来てほしい」と話した。
運行日は6月4、18日、7月9、22、30日、8月5、19、27日、9月9日(各日1往復)。
各回定員60人。電話やわたらせ渓谷鉄道公式ホームページから予約する。中学生以上3500円(往復6千円)、小学生まで2千円(同3千円)。
(問)同鉄道0277・73・2110。