駐車場に私設図書室 茨城・高萩八幡宮 地域の交流拠点目指す

茨城新聞
2023年5月31日

読書を楽しんでもらおうと、茨城県高萩市安良川の高萩八幡宮は、境内に隣接する駐車場に、約4千冊を所蔵する私設図書室「みんなのとしょしつ」を開設した。子どもや地域住民が集まる交流拠点化を目指す。

図書室は、鈴木重穂宮司の妻、美保さん(61)が企画。知り合いに企画の趣旨を話し、コンテナを提供してもらい、所狭しと本が納められている。そのため、本棚を特注し、外装もきれいに塗り直した。

本棚には、物置に保管されていた自身の本が並ぶ。本のジャンルは、ミステリーやサスペンス小説、絵本を中心に、美術展の図録、料理本など多岐にわたる。絵本は「想像がかき立てられ、大人が読んでも面白い」と、2人の子どものためだけではなく、自身も好きで購入していたという。

一部を除き、名前を記入すれば誰でも借りられる。「時間を使って、しっかり読んでほしい」と、本の返却期限は設けない。今後は、自身が読み終えた新作も並べる予定。

美保さんは「これだけ収蔵しているので、どの世代が来ても楽しめる。気軽に利用してもらえれば」と笑顔で話した。利用は午前10時~午後4時。雨の日は閉室。