サウナ、ドッグラン、釣り… 鳴沢湖(群馬・高崎市)の魅力再発見 27日に初のアウトドアイベント
群馬県高崎市箕郷町の西部にある「鳴沢湖」(同市箕郷町富岡)の魅力を発信しようと、市箕郷商工会の有志が27日、アウトドアイベント「なるさわフェス」を初めて開催する。湖周辺にテントサウナやドッグラン、ミニ縁日ができる場所を設け、キッチンカーも出店する。子どもから大人までが楽しめる内容で、地元でもあまり知られていない鳴沢湖の認知度を高め、にぎわいの場を創出する。
なるさわフェスは、湖の西側にある野鳥公園が主会場。来場者は釣り場管理事務所近くの駐車場に車を止め、湖畔を眺めながら遊歩道を約800メートル歩き、会場に向かう。
当日はウッドデッキでのヨガ体験や着衣でのテントサウナ体験、ドッグラン(体重20キロ程度までの犬)、射的と型抜きができるミニ縁日が出る。ラーメンやクレープを販売するキッチンカーや、ウメやキュウリなどの地場産野菜の販売会も実施。釣り場にある桟橋を無料開放し、コイやフナ釣りもできる。
企画したのは、箕郷商工会青年部OBなど20人でつくる「M’s Salon(エムズ サロン)」(高橋洋代表)。昨年結成し、箕郷ふるさと祭りを中心にイベントを運営している。今回は自然豊かな鳴沢湖の魅力を再発見し、地域活性化につなげようと企画。担当者は「散策を楽しみながら、埋もれていた鳴沢湖の魅力を感じて」と呼びかけている。将来的には湖を活用したカヌーなどのアクティビティーも構想しているという。
市箕郷支所産業課によると、鳴沢湖は農業用水の貯水池として1950年に完成した人造湖。昨年度は、冬期(10~2月)のワカサギ釣りに4879人が訪れたが、夏期(5~8月)の観光ボートの利用者は40人と少なく、遊歩道を散策する人も1日数十人程度に留まる。同課は「地域の人でも『何となく知っている』という人が多い。認知度が高まるきっかけになれば」と話している。
午前10時~午後3時。入場無料。問い合わせは市箕郷支所産業課(☎027-371-9065)へ。
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