水戸・偕楽園 「迎賓館」7日開業へ 結婚式や国際的な会合 茨城県内初、パークPFI活用
偕楽園拡張部の月池(水戸市千波町)で整備を進めてきた迎賓施設「The迎賓館 偕楽園 別邸」が7日に開業する。日本三名園の景観を生かし、結婚式や国際的な会合などのもてなしの場として活用を見込む。千波湖周辺のにぎわい創出にさらなる弾みとなりそうだ。
迎賓館は、パークPFI(民間資金を活用した社会資本整備)制度を活用した茨城県による県内初の施設となる。
運営はアイ・ケイ・ケイ(佐賀県伊万里市)を代表とする共同事業体が担う。
施設は地上2階建てで、延べ床面積2780平方メートル。1階に結婚式の披露宴会場などにも活用できるレストランや多目的ホール、四季折々の自然をパノラマで感じられる式場、カフェを整備。2階に個室やサロン、傾斜を利用した地下1階部分には倉庫などを設けた。
レストランとカフェは5月18日にオープンする。レストランは予約制で、カフェは火・水曜定休。
南川颯斗支配人は「中心市街地に近く、豊かな自然環境を生かした眺望が特徴の施設。特別な日やおもてなしの場として活用してほしい」とアピールする。
近接する千波湖西側の黄門像広場周辺地区(水戸市千波町)では、同市がパークPFIを活用し、2025年3月供用開始を目指した醸造所併設のレストランやランニングステーションなどの整備計画が進む。迎賓館の開業とともに、将来的な千波湖周辺のにぎわい創出が進みそうだ。