《茨ぱん(ibapan)》塩パン フイユ ド トンヌ(茨城・高萩市)バター香る素朴な味

茨城新聞
2023年2月15日

塩パンがメインの店である「フイユ ド トンヌ」(茨城県高萩市)。店主の秋葉享代さん(48)が1人で切り盛りする。メニューはプレーン(150円)、ごまつぶあん(180円)、くるみこしあん(190円)の3種類。口コミや交流サイト(SNS)を通じて、幅広い年代の客が訪れる。秋葉さんは「家庭と両立するのが大変なときもあるが、お客さんと会話をするのが楽しい」と話す。

もともと管理栄養士として働き、食に関心があった。独学でパン作りを始めたのは約5年前。職場の同僚たちに「おいしい」と喜ばれたことが、興味を深めるきっかけになった。小麦粉やバターなど材料選びから配合まで試行錯誤しながら調整し、理想の味を追求した。塩パンをメイン商品にしたのは「素朴な味で嫌いな人がいないため。何より、自分が好きだったから」。自宅の一角に工房を構え、2022年3月末に店を開いた。

材料は準強力粉、きび砂糖、塩、無塩バター、スキムミルク、水とシンプル。その中でも特にこだわりを持つのがバターだ。ミルク感の強い香りが特徴の北海道産を使う。「他のバターとは風味が違う。生地を作る時に香りをかぐだけでも幸せ」と秋葉さん。塩パンは3種類のほか、季節限定の味もある。

茨城県高萩市島名2668の5
定休日は月・木・日
営業時間は午前11時~午後4時
(電)0293(20)4330