かんぴょうのハウスで干し芋作り 壬生の農業法人 販売開始、ジェラートも
下野新聞
2023年1月21日
かんぴょうなどを生産する栃木県壬生町羽生田の農業法人mf(みずのえファーム)は、夏にかんぴょうを乾燥させるビニールハウスを活用し、冬限定で干し芋「寒熟干し芋 べっこう美人」の生産販売を始めた。かんぴょう作りのノウハウを生かして天日干しだけで仕上げ、こくのある味わいが特長。23日には日光市のジェラート店とコラボレーションしたジェラートの販売も開始する。
かんぴょうなどを生産する栃木県壬生町羽生田の農業法人mf(みずのえファーム)は、夏にかんぴょうを乾燥させるビニールハウスを活用し、冬限定で干し芋「寒熟干し芋 べっこう美人」の生産販売を始めた。かんぴょう作りのノウハウを生かして天日干しだけで仕上げ、こくのある味わいが特長。23日には日光市のジェラート店とコラボレーションしたジェラートの販売も開始する。
同法人は、夏はかんぴょう、秋冬はニラを生産している。かんぴょうを乾燥させるビニールハウスは7棟あるが、生産シーズン以外は使用していなかった。
そこで、縁のあった茨城県の干し芋生産農家の指導を受け、昨年12月に干し芋生産を始めた。茨城産のサツマイモ「紅はるか」を1カ月半〜2カ月熟成させてから蒸し、皮を厚めにむいて作る。
干し芋は2種類。「平干し」はスライスしてから1週間〜10日、切らずにそのまま干す「丸干し」は2週間以上、ビニールハウスで乾燥させる。かんぴょう作りの経験を生かし、タイミングを見極めて芋の表裏をひっくり返すなどの工夫をしている。
寒さの中で乾燥させることは、芋の甘みをより引き出す効果があるといい、商品名に「寒熟」と付けた。赤羽根正久(あかばねまさひさ)社長(46)は「べっこう色になるまでじっくり乾燥させた。かめばかむほど甘みが出ます」と話している。
また規格外の干し芋を使い、日光市松原町の「ジェラテリア ヒロ」がジェラートを製造。同店人気のミルクジェラートに干し芋だけを合わせ、素材の味を引き立てた。
干し芋は、特等平干し(400グラム2パック)が4千円、特等丸干し(同)が4500円など。ジェラートは6個セットで3千円。同法人のオンラインショップ(https://shop.bekko-bijin.com/)で購入できる。
(問)同法人0282・25・5252。